1. 憧れの「シングルマン」モデル
映画『シングルマン』でコリン・ファースが掛けていた、あの色気ある黒縁眼鏡「トムフォード TF5178-F」。 定価で買えばレンズ込みで8万円オーバー。おいそれとは手が出ません。

2. 楽天で見つけた「掘り出し物(?)」
しかし、私は見つけてしまったのです。楽天で24,800円という破格の個体を。 「本物か?」という疑念はありましたが、安さには勝てません。 さらに、格安店で7,000円の調光レンズを入れ、合計3万円ちょっとで「トムフォードオーナー」になりました。 この時は、「俺は買い物上手だ」と信じて疑いませんでした。
3. 忘年会の悲劇
昨年末の忘年会。楽しく飲んで、気分の良い帰り道でした。 記憶にあるのは階段、そして衝撃。
気がつけば、額と後頭部を切り、両膝と右肩を負傷するという満身創痍の状態。 未だに謎なのは、「どう転んだら、前(額)と後ろ(後頭部)を同時に打つのか?」ということ。人体実験でもしたのでしょうか。

4. 眼鏡の最期、そして再購入
身体の傷は癒えますが、眼鏡は帰ってきません。フレームは無惨に大破。 不幸中の幸いか、7,000円で入れたレンズだけは無傷でした。
「レンズが生きているなら、枠さえあれば!」 懲りない私は、今度はAmazonで27,000円の同フレーム(TF5178-F 001)を発見し、即ポチり。

5. 救世主は横浜ベイクォーターにあり
自力でのレンズ移植は、再びフレームを割るリスクが高い。 そこで私は、ダメ元であるお店に持ち込みました。 横浜ベイクォーター4階にある「エクスプレスグラス(Express Glass)」さんです。
恐る恐る「他店で買ったフレームと、外れたレンズなんですが……」と相談すると、店員さんは嫌な顔ひとつせず「大丈夫ですよ」と引き受けてくれました。
待つことわずか10分あまり。 「終わりましたよ」と渡されたトムフォードは、完璧に元通りになっていました。 しかも、お会計を聞いて耳を疑いました。
「手数料は500円です」
ご、五百円……!? 技術料として数千円は覚悟していたのに、ワンコインです。 しかも、調整やクリーニングまで丁寧にしてくれている。
6. そして、ミイラ取りがミイラになる
ここで「あぁ良かった、500円で済んだ」で終われば、私はただの堅実な倹約家です。 しかし、私は「銭ロス」。
あまりにも親切丁寧な接客と、500円という安さに感動してしまった私は、気づけばこう言っていました。 「この素晴らしいお店で、何か買いたい」
その場にあった良さげなフレームを手に取り、デスクワーク用に以前から気になっていた**「中近(ちゅうきん)レンズ」**のメガネをオーダー。 お値段、24,700円なり。
7. 最終的な収支報告
さて、今回の「トムフォード階段落ち事件」にまつわる総決算です。
- 1台目(破損):24,800円
- 1台目レンズ:7,000円
- 2台目フレーム(Amazon):27,000円
- 移植手術代(エクスプレスグラス):500円
- 感動して買った中近メガネ:24,700円
合計:84,000円
……おや? 最初は「定価8万のトムフォードを2万台で安く買う」という話だったはずが、気づけば正規店の定価すら超えてしまいました。
しかし、良いのです。 私の額と後頭部には傷が残りましたが、手元には「復活したトムフォード」と「便利な中近メガネ」、そして「横浜の素晴らしい眼鏡屋さんとの出会い」が残ったのですから。
これが、私の生き様(散財)です。

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